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Q. アクリル毛布とポリエステル毛布って、どっちが良いの?

2025.5.28

Q.アクリル毛布とポリエステル毛布って、どっちが良いの?

どちらも人気のある毛布だけど、それぞれ特徴が違うから自分の好みに合った毛布を選ぼう。

写真提供:コドモわた株式会社

アクリル毛布のメリットとデメリット

写真提供:木村綿業株式会社

◆ アクリル毛布のメリット

1. 高い保温性で冬にぴったり

アクリル毛布の最大の特長は、抜群の保温性です。繊維の間に空気を多く含む構造をしているため、体温をしっかりとキープしてくれます。厚みのあるふんわりとした質感で、寒い季節でもしっかりと身体を包み込み、冷気を遮断。布団に入った瞬間から、あたたかさを感じることができます。

2. ウールのようなやわらかさ

肌触りはとてもなめらかで、天然素材のウールに近いやさしさがあります。アクリルはチクチク感が少なく、敏感肌の方やお子さまにも安心して使えます。やわらかな感触は、眠りにつく前のリラックスタイムにも最適です。

3. 耐久性に優れており、長く使える

アクリル繊維は強度が高く、へたりにくい性質があります。長期間使用しても型崩れしにくく、ボリューム感をしっかり保てるのが特徴です。毎日使う寝具だからこそ、長く使えるのは大きなメリットです。

4. 発色が良く、デザインが豊富

アクリルは染色性が高い素材のため、色鮮やかなデザインが可能です。シンプルなものから華やかな柄まで幅広く展開されており、インテリアのアクセントにもなります。高級感のある風合いで、見た目にも満足感があります。


◆ アクリル毛布のデメリット

1. 静電気が発生しやすい

乾燥した季節には、パチパチとした静電気が起きやすいのが難点です。これによりホコリや髪の毛が付着しやすくなります。ただし、最近は帯電防止加工が施された商品も多く、選び方次第でかなり軽減できます。

2. やや重みを感じることも

アクリル毛布は厚みがあるぶん、ポリエステル毛布に比べて重めに感じる場合があります。布団と重ねて使う方や、軽さを重視する方には不向きと感じるかもしれません。

3. 摩擦に弱く、毛玉ができやすい

繰り返し使ううちに摩擦が生じ、毛玉ができやすいという弱点もあります。特に洗濯を頻繁に行う方は、ネット使用や洗濯方法に注意が必要です。

ポリエステル毛布のメリットとデメリット

写真提供:コドモわた株式会社

◆ ポリエステル毛布のメリット

1. 驚くほど軽くて取り扱いやすい

ポリエステル毛布は非常に軽量で、寝返りもスムーズ。寝具の重さが気になる方や、持ち運びの多い方にぴったりです。小さなお子様や高齢者でも扱いやすく、収納時もかさばりにくいのが魅力です。

2. 速乾性が高く、洗濯も楽ちん

水を含みにくい素材なので、洗ってもすぐに乾くのが嬉しいポイント。共働き家庭や部屋干しメインの方にもおすすめです。洗濯機で気軽に洗えて、お手入れが非常に簡単です。

3. 通気性が良く、オールシーズン対応

ポリエステル毛布は、保温性ではアクリルに劣るものの、通気性に優れているため、春・秋、あるいは夏場の冷房対策としても活躍します。一年中使える汎用性の高い毛布です。

4. コストパフォーマンスが高い

価格が比較的安価で、家族分を揃えるのにも負担が少ない点も魅力です。サブ毛布や来客用にもぴったりで、必要に応じて使い分けられます。


◆ポリエステル毛布のデメリット

1. 保温性はやや控えめ

アクリル毛布ほどの保温力はないため、真冬には少し物足りなさを感じることもあります。寒冷地では他の寝具と併用するとよいでしょう。

2. 肌触りに個体差がある

ポリエステル毛布は加工によって触り心地にバラつきがあり、やや硬く感じるものもあります。購入前に実際に手で触れて確認するのが安心です。

3. 静電気が発生しやすい

アクリル同様に、静電気が起きやすい素材です。対策として、柔軟剤の使用や静電気防止スプレー、室内の加湿などが有効です。

毛布一つで眠りの質が変わる!

素材によって、毛布の暖かさや使い勝手は大きく異なります。毎日使うものだからこそ、自分の暮らしに合った一枚を選ぶことが、快適な睡眠への第一歩。寒い夜も、心地よい毛布に包まれて、あたたかくぐっすり眠りましょう。


寒がりの人にはアクリル毛布がぴったり。でも、価格やお手入れのしやすさを重視するならポリエステル毛布もいい選択だね。

乾燥肌や敏感肌の方は、帯電防止加工の毛布や、天然素材の毛布を選ぶと良いね。