ほっとぐっすりな、ふとんのはなし ふとんのあれこれQ&A

Q. マットレスに直接寝てはだめなの?

2025.6.4

Q.マットレスに直接寝るのは、良くないの?

マットレスに直接寝るのはおすすめできないんだ。べッドバッドや敷きパッドを使う方が良い理由がいくつかあるんだよ。

快適で清潔な睡眠のために知っておきたい「ひと工夫」

「マットレスがあるからそのまま寝ても大丈夫」と思っていませんか?
実は、マットレスに直接寝ることにはさまざまなデメリットがあります。快適さや衛生面、マットレスの寿命にまで関わるため、正しい寝具の使い方を知っておくことがとても重要です。

ここでは、マットレスに直接寝ることで生じる問題点と、それを防ぐために使うべきアイテムについて詳しくご紹介します。

マットレスに直接寝る3つのデメリット

1. 汚れやダニの繁殖を防ぎにくい

マットレスは、内部に湿気を溜め込みやすい構造になっているため、寝汗や皮脂を直接吸収すると、汚れや湿気が蓄積されてしまいます。これが、ダニやカビ、雑菌の温床になりやすく、特にアレルギー体質の人や喘息を持っている人には注意が必要です。皮膚に直接触れることが多いため、見た目では分かりにくいですが、マットレス内部に繁殖したダニが原因で、かゆみや鼻炎、くしゃみなどの不調が起きることもあります。

➤ 対策
マットレスの上には必ず「吸湿性のある寝具」を一枚敷くようにしましょう。これにより、汗や皮脂が直接マットレスに染み込むのを防げます。


2. マットレスの劣化が早まる

汗や湿気がマットレスに染み込むと、素材が傷みやすくなり、ウレタンやコイルのへたりが早く進みます。湿気はカビの原因にもなるため、マットレスの劣化を促進する大きな要因です。特に高価なマットレスを使用している場合、「直接寝てしまったことで短期間でヘタってしまった…」というのは避けたいものです。

➤ 対策
敷きパッドやベッドパッドを使うことで、湿気や汚れを吸収し、マットレス本体へのダメージを軽減できます。また、定期的にマットレスを立てて通気させることも効果的です。


3. 寝心地が悪くなる

マットレスに直接寝ると、寝返りを打ったときに「なんとなくごわごわする」「部分的に冷たく感じる」といった違和感を覚えることがあります。これは、マットレス表面の素材が硬かったり、温度調節機能が十分でないためです。さらに、季節の変化に対応しづらく、夏は蒸れて不快に、冬は冷えて寒いと感じやすくなります。

➤ 対策
パッド類を活用することで、柔らかさや温度・湿度のバランスが調整でき、寝心地が格段に良くなります。肌触りの良い素材を選べば、リラックス効果も期待できます。


マットレスの上に使いたいアイテム3選

マットレスを快適に、そして長く使い続けるためには、次の3つのアイテムを上手に組み合わせるのがおすすめです。

1. ベッドパッド(保護+調湿+寝心地アップ)

ベッドパッドは中綿入りの厚手タイプが多く、体圧を分散させるクッション性が魅力。さらに、吸湿性に優れているため、寝汗をしっかり吸収し、快適な睡眠環境を保ってくれます。高機能タイプでは、吸湿発熱素材や防ダニ加工が施されたものもあり、冬でもポカポカに眠れます。

2. 敷きパッド(肌触り+洗いやすさ重視)

敷きパッドは、肌に触れる面を快適にするためのアイテム。直接肌に触れるため、素材選びがとても重要です。夏はリネンや冷感素材、冬はフランネルやボア素材など、季節に応じて交換するのがベスト。そして最大の特徴は、丸洗いできる手軽さ。週に一度程度洗えば、常に清潔をキープできます。

3. ボックスシーツ・マットレスカバー(基本の衛生対策)

ベッドパッドや敷きパッドの上に掛けるのがボックスシーツやマットレスカバーです。肌触りだけでなく、ホコリやダニからマットレスを守るバリア的存在。アレルギー対策としては、防ダニ加工や抗菌・防臭機能付きのカバーを選ぶとさらに安心です。

マットレスは「直寝」しないのが基本!

マットレスに直接寝ると、衛生面・寝心地・耐久性のすべてにおいてマイナスが多く、決しておすすめできません。
「パッド類やシーツは見た目が変わるだけ」と思われがちですが、実はマットレスを快適かつ長持ちさせるための重要なパートナーです。ぜひ今日から、ベッドパッド・敷きパッド・シーツをうまく活用して、清潔で快適な眠りを手に入れてくださいね。

写真提供:コドモわた株式会社

マットレスに直接寝るのは、汚れや湿気が溜まるから良くないんだね。

敷きパッドやベッドパッドを併用することで、マットレスを守り、快適な睡眠環境を作れるから試してみてね。