ほっとぐっすりな、ふとんのはなし ふとんのあれこれQ&A

アレルギーや喘息がある子どもに適したふとんは?

2025.10.22

Q.アレルギーのある子どもには、どんな布団がいいの?

ホコリやダニを防ぐことが大事。素材選びとこまめなお手入れがポイントだよ。

アレルギー・喘息の子どもに最適な布団の選び方と清潔ケア

アレルギーや喘息のある子どもにとって、布団選びは健康にも大きく影響します。布団の素材や日々のケアを工夫することで、ホコリやダニ、湿気から子どもを守り、快適な眠りを提供できます。ここでは、布団の選び方・配置・清潔ケアのポイントをわかりやすくまとめました。

アレルギー対策に適した布団の素材

お子様の布団を選ぶ際に重視したいのは、「ホコリが出にくい」「ダニが入り込みにくい」「洗いやすい」の3点です。

中綿の素材選び

アレルギーを抑えたいなら、綿やウールよりもポリエステルなどの合成繊維が扱いやすい素材です。ホコリが立ちにくく、軽くて乾きやすいのが特徴。
近年では、防ダニ加工が施された布団や、高密度生地でダニの侵入を防ぐタイプも増えています。家庭の洗濯機で丸洗いできる製品も多く、清潔を維持しやすいのが魅力です。

カバーでさらに安心

アレルギー対応の布団カバーを組み合わせれば、より高い防御効果が得られます。
高密度織りのカバーはダニを通さず、ファスナー部分まで覆う構造になっているものも。こうしたカバーを使うことで、ホコリやダニの侵入を大幅に防ぐことができます。

布団の配置と使い方の工夫

素材だけでなく、布団の置き方や使い方にも注意が必要です。
少しの工夫で湿気やカビ、ダニのリスクをぐっと減らせます。

すのこベッドで通気性アップ

床に直接敷くよりも、すのこベッドの上に布団を敷くと、下からの湿気がこもりにくくなります。通気性がよく、カビの発生リスクを軽減できます。

使わない時間は立てかけて乾燥を

日中は壁や家具に立てかけて、布団の中に風を通しましょう。内部の湿気を逃がすことで、カビやダニの繁殖を防げます。

部屋全体の湿度もコントロール

除湿機やサーキュレーターを活用して、室内の湿度を50%前後に保つことが理想です。布団だけでなく、部屋全体のカビやダニ対策にもつながります。

布団を清潔に保つための基本ケア

布団乾燥機で定期的に乾燥

湿気がこもるとダニが繁殖しやすくなります。定期的に布団乾燥機を使い、内部までしっかり乾かすことで、清潔さとふんわり感を保てます。

掃除機でホコリを除去

布団表面には、目に見えないホコリやダニの死骸が付着しています。表面を軽くたたいてから掃除機で吸い取ると、アレルゲンを効率的に除去できます。

カバー類は週1回の洗濯が理想

寝具カバーは汗や皮脂がつきやすいもの。週に一度は洗濯し、高温でしっかり乾かすと清潔を保ちやすくなります。布団自体も、季節の変わり目ごとに丸洗いまたはクリーニングを行うと安心です。

収納時の湿気対策も忘れずに

押し入れやクローゼットなどの収納スペースには、除湿剤や乾燥剤を設置し、定期的に交換を。湿気をためないことで、カビの発生を未然に防げます。

布団の素材選びのコツ

掛け布団
ポリエステル綿+防ダニ加工の軽量タイプ。扱いやすく乾きやすい。

敷布団
高反発ウレタンや三つ折りマットレス。ホコリが出にくく、通気性に優れ、軽量で収納しやすい。


ポリエステルわたや低反発ウレタン素材で洗えるタイプ。防水カバーと組み合わせると、寝汗やおねしょにも強い。

素材選び+日々のケアが最重要

アレルギーや喘息のある子どもにとって、布団の素材選びと日々の清潔管理は何より大切です。

●ホコリが出にくく、ダニが入り込みにくいポリエステル素材や防ダニ加工
●布団の丸洗い対応
●高密度カバーでダニ対策
●すのこベッドや除湿機の活用
●布団乾燥機での定期的ケア
●収納時の除湿剤設置

「使うとき」と「しまうとき」の両方を意識することで、清潔で快適な寝具環境が整います。
日々の小さな習慣が、アレルギーのある子どもたちの安心した眠りを守る力になります。

素材選びとお手入れで、アレルギー対策ができるんだね!

そう。防ダニ布団とこまめなメンテナンスが、安心して眠れるコツだよ。布団の使い方や部屋の湿度管理も、合わせて意識するのが大事なんだ。