ほっとぐっすりな、ふとんのはなし ふとんのあれこれQ&A

まくらは硬いのとやわらかいの、どっちがいいの?

2025.9.10

Q.まくらって、ふわふわがいいの?それともしっかり硬めの方がいいの?

人によって違うんだけど、大事なのは“頭と首をしっかり支えられるかどうか”なんだ。詳しく説明するね。


寝心地とサポートのバランスが快眠のカギ

まくら選びというと「高さ」に注目されがちですが、実は「硬さ」も睡眠の質を左右する大切なポイントです。ふわふわした柔らかい感触に癒されたい人もいれば、しっかりと頭を支えてくれる硬めのまくらのほうが安心できる人もいます。

重要なのは「硬い」「柔らかい」ではなく、「自分に合っているかどうか」。体格や寝姿勢、好みの感触によって、心地よさの基準は人それぞれです。ここでは、硬め・柔らかめのまくらが合う人の特徴や選び方のポイントをご紹介します。

硬めのまくらが合う人

頭が沈みすぎるのが気になる人

やわらかすぎるまくらだと頭が深く沈み込み、姿勢が崩れてしまうことがあります。硬めのまくらは適度な弾力があるため、次のような利点があります。

●頭の位置が安定しやすい
●寝返りがしやすい
●首や背骨の自然なラインを保ちやすい

首や肩にコリを感じやすい人

肩や首のコリに悩む人には、しっかり支えてくれるまくらが効果的。硬めのまくらは以下のような点でサポートしてくれます。

  • ●首の角度を保ちやすい
  • ●筋肉への負担を軽減
  • ●姿勢が安定しやすい

うつぶせ寝をしない人

硬いまくらは仰向けや横向きの寝姿勢に適しています。ただし、うつぶせ寝では圧迫感を感じやすくなります。

  • ●仰向け・横向きなら頭の沈みが少なく安定
  • ●うつぶせ寝には不向き

やわらかいまくらが合う人

ふわっとした寝心地が好きな人

柔らかいまくらは、ふんわりと包み込まれるような感触が特徴です。次のような人におすすめです。

  • ●優しい寝心地を求めている人
  • ●睡眠に癒しを感じたい人
  • ●ストレスがたまりやすい人

寝つきが悪いと感じている人

なかなか寝つけない、布団に入ってから時間がかかるという方は、柔らかいまくらを試してみるのも手です。

  • ●入眠までの時間を短縮できる場合がある
  • ●やさしい感触がリラックスを促す

うつぶせ寝をする人

うつぶせで寝る人は、まくらの感触が重要です。柔らかいまくらは、顔への圧迫感を軽減し、呼吸も楽になります。

  • ●うつぶせでも快適な寝心地
  • ●顔への圧迫感が少ない
  • ●呼吸を妨げにくい

硬さ選びのチェックポイント

「支え」と「リラックス感」のバランスを

硬さ選びのポイントは、以下の2つのバランスです。

  • ●寝心地がリラックスできること
  • ●頭・首をしっかり支えてくれること

硬すぎると頭に圧迫感が出たり、肩がこる原因になります。一方で柔らかすぎると頭が沈みすぎ、首が曲がってしまうことも。どちらも身体への負担になります。

実際に寝て確かめよう

理想は、「横になったときに自然な首の角度が保てているか」。お店で選ぶときは、以下をチェックしましょう。

  • ●沈み込みすぎていないか
  • ●首や肩がきちんと支えられているか
  • ●圧迫感や違和感がないか

素材によって硬さの感じ方も変わる

まくらの素材は、見た目以上に寝心地に影響します。それぞれの特徴を知っておくと、自分に合う硬さが見つけやすくなります。

  • ウレタン(低反発・高反発):しっかり支えたい人におすすめ
  • パイプ素材:通気性がよく硬めの感触
  • 羽根・ダウン素材:柔らかく、包み込まれるような感触
  • ポリエステルわた:柔らかくコスパも良いがヘタりやすい

硬さは素材によって変わるため、「同じ硬さ表記」でも感触が異なることがあります。寝具売り場では実際に手で触れたり、横になって試してみるのがベストです。

自分だけの“ちょうどいい”を見つけよう

まくらの硬さも、高さと同じく“自分に合っているかどうか”が重要です。硬すぎても柔らかすぎても、首や肩への負担となり、快眠を妨げてしまいます。

大切なのは、「心地よく支えられている」と実感できる硬さ。体格・寝姿勢・感触の好みを踏まえて、自分だけの“ちょうどいい”を見つけましょう。素材や感触の違いをしっかり比べて選ぶことで、毎日の眠りがもっと心地よく、質の高いものになりますよ。

ふわふわが気持ちいいけど、支えがないと首がつらいかも…

寝たときに“楽だな”って思える硬さが、その人にとってちょうどいいまくらなんだよ