Q.羽毛布団の中身、ダックとグースは何が違うの?
「ダック(アヒル)」と「グース(ガチョウ)」の羽毛は、
布団の中綿としてよく使われるけど、
一般的に、ダックよりもグースのほうが高品質とされてるよ。
それぞれの特徴を紹介するね。
グースダウン
グースの羽毛はダックよりも大きく、優れた保温力を持っています。これは、グースが寒冷地に生息しており、身体が大きく、羽毛がふんわりとしているためです。その結果、羽毛が多くの空気を含むことができ、軽くて暖かさを長時間維持できます。こうした特性から、グースダウンは高級羽毛布団に多く使用されています。
ダックダウン
ダックの羽毛はグースに比べてやや小さく、保温力も若干劣るとされています。しかし、日常的な使用には十分な暖かさを提供します。また、価格が比較的手頃なため、一般的な布団や寝具に広く利用されています。
グースダウン
グースダウンは、ダックダウンに比べて匂いが少ない傾向があります。これは、グースが草食性であるため体臭が弱く、羽毛にも匂いが移りにくいことが理由です。
ダックダウン
ダックダウンは、場合によってわずかな匂いを感じることがあります。ただし、品質の良い製品はしっかりと脱臭処理が施されており、匂いが気になることはほとんどありません。
グースダウン
グースダウンは希少性が高く、品質も優れているため、ダックダウンより価格が高く設定されています。特に、飼育期間の長いマザーグースの成熟した羽毛は、保温力や温度調節機能、耐久性において優れています。このため、高級羽毛布団に使用されることが多いです。
ダックダウン
ダックダウンは、一般的に手頃な価格で提供されており、日常使いの布団や寝具に最適です。ただし、「羽毛の宝石」とも呼ばれる最高級羽毛布団に使われるアイダーダックダウンは、一般的なダックとは異なり、特別保護対象の野鳥が巣に残した羽毛を手作業で採取したものです。そのため、希少価値が高く、特別な市場で取り扱われています。
特に、北緯50度付近で採取されるグースの羽毛は高品質とされており、中でもポーランド産やハンガリー産は世界的に有名です。しかし、日本に輸入されている羽毛の約70~80%はアジア産(主に中国)で、その多くがダックの羽毛です。
とはいえ、羽毛布団の品質は単に産地だけで決まるものではありません。同じ産地の羽毛でも、飼育期間や飼育環境、さらには飼育方法によって品質が大きく異なるため、一概にランク付けをすることはできません。
ご自身のライフスタイル予算に合った布団をじっくりお選びいただくことを、おすすめいたします!