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「カバーをするなら、生地は何でもいい?」〜再生繊維・合成繊維の特徴を知ろう〜

2026.7.22

Q.天然繊維じゃない生地って、布団にはどうなんだろう?

再生繊維や合成繊維にも、それぞれ違った特徴があるんだ。天然かどうかだけでなく、使い方に合った素材を選ぶことが大切だよ。

布団にはカバーを掛けるから、本体の生地は何でもいい?
前編では、綿・麻・シルクなどの天然繊維をご紹介しました。後編では、木材などを原料とする「再生繊維」と、ポリエステルなどの「合成繊維」、さらに異なる繊維を組み合わせた生地について、それぞれの特徴を見ていきます。

天然繊維だけじゃない、布団に使われるさまざまな生地

布団の生地には、綿や麻などの天然繊維だけでなく、リヨセルやレーヨンなどの再生繊維、ポリエステルなどの合成繊維も使われています。

「天然繊維の方が良いのでは?」と思うかもしれませんが、それぞれに異なる特徴があります。
吸湿性を重視したいのか、乾きやすさや扱いやすさを求めるのか。
素材の名前だけで優劣を決めるのではなく、それぞれの特徴を知って、自分の使い方に合わせて選ぶことがポイントです。

テンセル・リヨセル|木材由来のなめらかな再生繊維

リヨセルは、木材パルプを原料とする「再生繊維」のひとつです。なめらかな風合いと吸湿性が特徴で、布団の生地やカバーなど、さまざまな寝具に使われています。

寝具を探していると「テンセル」という名前を目にすることもありますが、TENCEL™(テンセル™)は繊維そのものの一般名称ではなく、オーストリアのLenzing社が展開する繊維ブランドです。その中に、リヨセル繊維の「TENCEL™ Lyocell」があります。
そのため、「テンセル=リヨセル」と完全に同じ意味ではありませんが、寝具ではテンセルの名称とともにリヨセルが紹介されることも多くあります。
リヨセルは天然由来の木材を原料としていますが、綿や麻のような天然繊維ではありません。木材に含まれるセルロースを溶解し、繊維として再生してつくられるため、分類としては「再生繊維」になります。

天然由来の原料、なめらかな風合い、吸湿性に注目したい方は、チェックしておきたい素材です。

レーヨン|やわらかな風合いを持つ再生繊維

レーヨンも、木材パルプなどに含まれるセルロースを原料としてつくられる再生繊維です。
吸湿性があり、やわらかく、なめらかな風合いが特徴。寝具をはじめ、衣類やさまざまな繊維製品に使われています。
一方で、水に濡れると強度が低下しやすい性質があります。そのため、レーヨンを使った寝具をお手入れするときは、「レーヨンだから洗えない・洗える」と判断せず、製品についている洗濯表示を確認することが大切です。

同じ木材由来の再生繊維でも、リヨセルとは製造方法や性質が異なります。

ポリエステル|乾きやすく、扱いやすい合成繊維

ポリエステルは、寝具にも広く使われている代表的な合成繊維です。
乾きやすく、シワになりにくいため、扱いやすいことが特徴。洗える寝具の場合は、こうした性質がお手入れのしやすさにもつながります。
一方で、綿や麻、レーヨンなどと比べると吸湿性は低いため、湿気が気になる場合には、生地のつくりやほかの素材との組み合わせにも注目してみましょう。

乾きやすさや日々の扱いやすさを重視したい方にとって、選択肢のひとつとなる素材です。

複数の素材を組み合わせた生地も

布団の生地は、一種類の繊維だけでつくられているとは限りません。たとえば、綿とポリエステルなど、異なる繊維を組み合わせた生地もあります。

綿とポリエステルを組み合わせることで、綿が持つ吸湿性や自然な風合いと、ポリエステルが持つ乾きやすさやシワになりにくさなど、それぞれの特徴を活かすことができます。
ただし、同じ組み合わせでも、使われている繊維の割合によって生地の特徴は変わります。
布団を購入するときは「綿・ポリエステル」といった素材名だけでなく、品質表示に記載された混用率までチェックすると、その生地の特徴をより理解しやすくなります。

「天然かどうか」より、自分に合った素材選びを

布団の生地には、天然繊維、再生繊維、合成繊維、さらに複数の繊維を組み合わせたものなど、さまざまな種類があります。
自然な風合いや吸湿性、なめらかな肌触り、乾きやすさや扱いやすさなど、それぞれに異なる特徴があるため、「天然だから良い」「化学繊維だから良くない」と単純に決めるのではなく、自分が何を重視するかで選ぶことが大切です。

普段はカバーに隠れている布団本体の生地ですが、使い心地やお手入れにも関わる部分です。次に布団を選ぶときは、中綿や価格だけでなく、品質表示に書かれた生地の素材にも目を向けてみましょう。

「何からできているか」だけでなく、「自分がどう使いたいか」。

それが、自分の暮らしに合った布団選びのヒントになります。

天然繊維じゃなくても、吸湿性や乾きやすさみたいに、それぞれ得意なことがあるんだね。

そうなんだ。大切なのは素材のイメージだけで決めないこと。品質表示も見ながら、自分が重視したい特徴に合わせて選んでみよう。