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「ふとんの中身、何が違う?」掛けふとんの中綿を知ろう

2026.8.6

毎日何気なく使っている掛けふとん。その中に何が入っているか、知っていますか?
羽毛、綿、羊毛、真綿、ポリエステルなど、掛けふとんに使われる中綿にはさまざまな種類があります。素材によって軽さや暖かさ、湿気との付き合い方、お手入れのしやすさなどにも違いがあります。

今使っているふとんの中身を知ることから、次のふとん選びを始めてみましょう。

Q.そういえば、毎日使っているふとんの中に何が入っているか、ちゃんと見たことないかも。

中綿は掛け心地を左右する大切な部分なんだ。素材ごとの特徴を知っておくと、次にふとんを選ぶときにも役立つよ。

掛けふとんは「中身」にも注目してみよう

掛けふとんを買うとき、サイズや価格、触ったときのふんわり感だけで選んでいませんか?
掛けふとんの中綿は、文字通りふとんの「中身」。体の上に掛けて使うため、暖かさだけでなく、重さやフィット感、吸湿性・放湿性なども、素材を知るうえで大切なポイントになります。
そして、どの素材にもそれぞれ異なる特徴があります。「高価な素材なら誰にでも最適」というわけではありません。

まずは、掛けふとんに使われる代表的な中綿を見てみましょう。

羽毛|軽さと暖かさを両立

羽毛は、ダウンやフェザーを使用した掛けふとんの中材です。
特にダウンは、空気をたっぷり含むことで高い保温性を発揮します。軽くてやわらかいため、体への負担が少ない掛け心地も大きな特徴です。また、吸湿・放湿性を持ち、寝具の中の湿気を外へ逃がします。

一方で、羽毛ふとんは中身の種類や品質、充填量などによって、暖かさや価格にも違いがあります。「羽毛だから全部同じ」と考えず、表示内容まで確認して選ぶことが大切です。

真綿(絹)|ふわりと体に沿う、昔ながらの素材

名前に「綿」とありますが、真綿はコットンではありません。蚕の繭からつくられる絹のわたです。
繭を広げて薄いわた状にし、それを何層にも重ねてつくられます。軽くてやわらかく、体に沿いやすいのが特徴。保温性や吸湿性もあり、掛けふとんの中材として古くから使われてきました。
一方で、製造に手間がかかることなどから、一般的な掛けふとんと比べて高価格になる傾向があります。

軽く、やわらかく体に沿う掛け心地を好む方は、知っておきたい素材です。

羊毛(ウール)|湿気を吸って、外へ逃がす

羊毛は、羊から採れる天然繊維です。保温性に加え、吸湿性・放湿性があることが大きな特徴です。
眠っている間には汗や湿気が発生するため、暖かさだけでなく、湿気との付き合い方も掛けふとん選びのポイントになります。
また、羊毛には弾力性があり、掛けふとんだけでなく敷きふとんにも使われています。

暖かさだけでなく、寝床内の湿気も気になる方に注目してほしい天然素材です。

ウール中わたは、オールシーズン快適に使えることから、ケットなどにも適しています。

綿(コットン)|吸湿性があり、昔から親しまれてきた中綿

綿は、植物から採れる天然繊維。日本のふとんにも昔から使われてきた身近な中綿です。
吸湿性や保温性、弾力性があり、掛けふとんにも敷きふとんにも使用されています。また、使用してかさが減ってきても、適切に日干しすることでふっくら感が戻りやすい特徴があります。
一方で、羽毛などと比べると重量が出やすく、吸収した湿気を逃がすために日干しなどのお手入れも大切です。

天然素材ならではの風合いや、昔ながらのふとんの掛け心地を好む方に適した素材です。

ポリエステル|軽く、扱いやすい合成繊維

ポリエステルは、掛けふとんから敷きふとんまで幅広く使われている合成繊維です。
比較的軽量で乾きやすく、取り扱いやすいことが特徴。製品によっては家庭で洗えるものもあり、日々のお手入れのしやすさを重視する場合にも選択肢になります。
また、ポリエステルわたにはさまざまな加工や構造のものがあり、製品によって特徴は異なります。

そのため、「ポリエステル=すべて同じ性能」と考えず、商品の表示や特徴を確認することがポイントです。

テンセル™・リヨセル|木材由来の再生繊維

リヨセルは、木材パルプを原料につくられる再生繊維です。吸湿性があり、やわらかな風合いを持つことから、寝具にも使用されています。
「テンセル」という名前を見かけることもありますが、TENCEL™(テンセル™)は繊維の一般名称ではなく、Lenzing社が展開するブランド名。その中にリヨセル繊維の「TENCEL™ Lyocell」があります。
綿のような天然繊維ではありませんが、天然由来のセルロースを原料としてつくられるのが特徴です。

掛けふとんを選ぶ際には、天然繊維・合成繊維だけでなく、こうした再生繊維も選択肢のひとつとして知っておくとよいでしょう。

ドレープ性に優れたリヨセル素材は、体にフィットしやすい特徴もあります。

「どれが一番?」ではなく、何を重視するか

ここまで見ると、「結局、どの中綿が一番いいの?」と思うかもしれません。でも、掛けふとん選びで大切なのは、素材の優劣ではなく、自分が何を重視するかです。
軽さや暖かさを求めるなら羽毛、やわらかく体に沿う掛け心地なら真綿、吸湿性・放湿性に注目するなら羊毛、扱いやすさを重視するならポリエステルなど、素材ごとに特徴があります。
ただし、同じ素材でも品質や充填量、ふとんの構造によって掛け心地は変わります。素材名だけで決めるのではなく、自分の好みや使い方と照らし合わせて選ぶことがポイントです。

中身を知ると、次のふとん選びが変わる

まずは、今使っている掛けふとんの品質表示を見てみましょう。普段は見えない中綿も、品質表示を確認することで、どんな素材が使われているのかを知ることができます。
「今のふとんは気に入っている」「もう少し軽いものがいい」「お手入れしやすいものに替えたい」など、今のふとんの中身と、自分が感じていることを照らし合わせることが、次の一枚を選ぶヒントになります。
毎日使っているのに、意外と知らないふとんの中身。次に掛けふとんを選ぶときは、価格や見た目だけでなく、ぜひ「中に何が入っている?」にも目を向けてみてください。

次に買うときは、値段や見た目だけじゃなくて、今のふとんと中身を比べてみるとよさそうだね。

そうだね。まずは今使っているふとんの品質表示を見てみよう。『今より軽くしたい』『この掛け心地が好き』が分かれば、次の一枚も選びやすくなるよ。